「金属が入っているからとりあえずSmart MARをON」──この運用、ヒヤリとした経験はないだろうか。
- スクリュー周囲の骨吸収像が、再撮影してみたらMARが作った偽の低吸収域だった
- 人工股関節の症例で、MAR ONにしたら反対側の正常骨頭にまでアーチファクトが伝播した
- 椎弓根スクリューの貫通評価で、MARを効かせすぎてスクリュー先端が実際より短く見えた
MARは強力なツールだが、「アーチファクトを消す」のではなく、「投影データを推定で書き換える」処理である。書き換えた以上、書き換え跡=新しい偽像が必ず生まれる余地がある。
この記事は、Smart MAR(GE)を中心に、O-MAR(Philips)、iMAR(Siemens)、SEMAR(Canon)にも共通する原理から出発し、「ONにすべき症例」「OFFのまま勝負すべき症例」「むしろ悪化させる症例」を整理する。マニュアルに書かれていない運用Tipsも織り交ぜる。